真言宗須磨寺派の本山「須磨寺」 仁和2年(886年)に聞鏡上人が勅命を受けて、当地に聖観世音菩薩を本尊として奉祀したのがはじまりとされる。正式名は上野山福祥寺(じょうやさんふくしょうじ)であるが、古くから「須磨寺」の通称で親しまれてきた。平敦盛遺愛の青葉の笛や弁慶の鐘、さらに敦盛首塚や義経腰掛の松など、多数の重宝や史跡があり「源平ゆかりの古刹」として全国的に知られている。古来より源平の浪漫を偲んで訪れる文人墨客も数多く、広い境内のあちこちに句碑や歌碑が点在している。